2020年9月9日の日記

精神的に調子が悪いときにインターネットをみるのはあまり良くないなと思いました。色々な意見があったり嫌な出来事を思い出すトリガーとなるものがそこらじゅうに散らばっていて、もっと感情が乱れそうです。今日は日中用事があったのでその間は全くインターネットを見ず、景色を見たり悪くないことを思い出したりしていると気分が幾分かましになりました。普段使わない沿線の電車に乗って風景をみていると世界は物理的に広いなと思いました。どうでもいいことですがひとつ気付いたことがありました。

夜は手持ち無沙汰でなんかもうインターネットで色々みてしまいやめられなくなり微妙な気分になりました。


あとは今日、チェブラーシカ日本語版を1話だけ見ました。世界観を壊したくなくてロシア語版しか見たことがなかったので新鮮でした。大谷育江さんの声が印象的でした。アイツ喋れたんだ…みたいな登場人物(犬)がいてたまげました。
時代背景から考察しているチェブラーシカの解説や感想は結構あるので見てみると面白いです。 1話の一番はじめのシーンでオレンジ商が出てきますが、買い物客に軽いオレンジを与え、秤に乗せた瞬間に指で重みをかけて高い値段で売りつけています。冷戦期オレンジの輸出国はアメリカで、南方に植民地を持たないソ連の人にとって、オレンジというのはあこがれの南国の夢の食べ物だったから、オレンジ商が道路に店を出すと、それだけで祝祭的様相を示すというものだったそうです。チェブラーシカ(謎の生物)もオレンジの箱とともにやってきているのでそういう性格を帯びているのではと言われています。その他の3話にも、ソ連らしさがたくさん散りばめられていて素敵です。それとは関係なしにユーモラスな点もたくさんあって好きです。
始めに流れる音楽も哀愁漂っていて良いです。2話目というのかわかりませんが、ピオネールというソ連ボーイスカウト的存在が出てくる回も、ゲーナという主要人物が歌っている誕生日の歌(Пусть бегут неуклюже)で始まるのですが、それも寂しいながらも嬉しいような、そんな雰囲気があって好きです。
ガーリャという女の子がとても魅力的です。チェブラーシカは自身が天涯孤独で正体不明なのを気にいていて、こうしたいけど僕は正体不明やからなぁ…というようなことを言うのですが、そうするとガーリャはそんなことないわよ!とすぐさま否定してくれます。新しい仔犬を飼うといった理由で捨てられたトービクという犬には、「Не плачь! Пойдём со мной.(泣かないで、いっしょにおいで)」と言って友達を募集しているゲーナの家に連れていってあげます。真面目でしっかり者で子ども劇場で働いているそうです。アニメのキャラクターなどでもこういった性格の女の子をよく好きになります。
無限に書いてしまうのでもうやめます。

あとは、カトリックの教理解説書を数ページ読みました。キリスト教の本を読んでも救いにはならず知識にしかならないのが残念です。ヒルティの幸福論だかはキリスト教の思想が色濃く反映されていて、そうでない人が読んでもなんか違うなとなるらしいですが、私もそうなるだろうなと思いました。どうしたら教えを内面化できるんでしょうか。雷に打たれたら目覚めますかね。誰かが、教会に通っていたけど一向に理解できず、何かのきっかけでわかるようになり、教徒の人からあなたがわかってくれるようずっと祈ってた甲斐があった!と言われたみたいな文を読みました。おそらく教会でみた月報のようなものにコラムとして載っていた気がします。家にあるのですが、それすら読む気力がないので今日はここまでにしておきます。

あとは、原田マハさんの『生きるぼくら』という小説を100ページくらい読みました。内容的に苦しい部分もあって、いじめられている描写などは直視できませんでした。半目で見ました。その後は軽快で、普通にさらさら読めました。
私はいじめの加害者が許せないみたいなことをよく言います。でも別にいじめは受けたことがあるわけでもないので、義憤だの何もわかっていないだの自分の社会に対する不満をそこに還元して怒っているだけ(?)みたいなことを言われたことがありますが、自分でもわかりません。考えるのも億劫です。


明日は仕事です。今日たまたま休んだだけですが、ましになったので良かったです。本当に私は人間が苦手なんだなと思いました。でも今日は、タクシーの運転手さん、お医者さん、店員さん、駅員さん等々が親切にしてくれ、特にお医者さんから子どもに対する接し方のように優しく言われたので全肯定されている子どものような気分になれました。役に立たないと生きていてはいけないなんてことはない、と身近で苦しんでいる人がいれば言いたいです。正直土日も予定が入って微妙な気分です。何日かお休みをとって一人で旅行にいけたら楽になるかもしれません。