ガンダムSEEDの感想(2021年5月2日)

10年前くらいにコードギアスを勧められたのを思い出して、最近初めて観てみたらめちゃくちゃハマりました。ロボット系自体初めてでしたが、コードギアスはロボットメインではなく万人受けするようにできていることもあってか、サクサク見れました。コードギアスについて調べていると、ガンダムSEEDに似ている部分もあるという記述を見つけました。そのため、コードギアス視聴後、ガンダムSEEDも視聴しました。見終えてからはあのシーンはああだったなと思うところが結構ありました。毎日結構な話数を詰め込んで高速で見ていたので、もっとしっかりと見ればよかったなと思いました。見直したいくらいですが、現時点で感じたことを書いてみようと思います。ネタバレ含みます。

 

12話くらいまで、フレイというキャラクターが嫌いでした。嫌なことばっかしている感じがして、性格悪いな…と単純にきつかったです。ネットで調べていると、最初は自分勝手で自制心に欠け、自己中心的で偏見持ちという悪い面ばかりだが、だんだん変わってくるとか成長するとか色々と書かれていました。なので、なんか変わってくるんだろうなと思ってみました。その後、憎しみの裏返しというか、なんかこう…主人公のキラに敵と擦り切れるまで戦って死んでもらうために、策略を使って親密になります。フレイは最初はキラのことが嫌いでしたが(コーディネータだからとかなんとかで)、肉体関係を持つと嫌でも愛着が沸くということもあってか、気付かない内に単純に好きとかではないけどうまく言えない…もっと複雑な感情を抱くようになっています。それを、他のキャラクターの心情も絡めながら伺える、30話がとても良かったです。フレイはもともと、サイという性格の良い陽キャのリーダーみたいな奴と付き合っていました。個人的にサイはめちゃくちゃ好きです。これ私だ、と感じます。30話の時点で、キラは行方不明で生死もわからない状態でした。30話でサイとフレイのこういうやりとりがありました。

 

「俺に何」

「何って…」

「トールがいなくて、キラがいなくて、みんな悲しいんだ。俺も、悲しい。」

ここでフレイは少しびっくり(?)します。寝取られた上キラにひどいことも言われたのに悲しいんだみたいな感じでしょうか。

「だから俺、今君を慰めてやることなんか、できないよ。ごめんな。誰か他のやつに言って。」

「サイ…けど私、本当は」

「フレイ!」

「あなた!わかってたじゃない!わたし、本当はキラのことなんか」

「いい加減にしろよ!君はキラのことが好きだったろ!」

「違うわ!」

「違わないさ!最初はどうだったか知らないけど、あいつ…優しくて、だから、そういうやつだから…」

「違う!」

 

見ているときは客観的に見ていましたが、全話見終えて改めて考えると、ここのフレイの気持ちもわからなくもないなと思いました。私もキラみたいな奴が嫌いです。けど思うところがあるというのもわかります。ここのサイの気持ちもめちゃくちゃわかりました。キラはその後生きてたってなって、34話でサイはキラと話します。そのシーンもめちゃくちゃ好きで、サイは私だなと感じます。サイはキラを見ていると自分が惨めになる、とキラに言います。このときの描写によって30話のサイの発言の心情がより深く理解できます。

 

「俺は…お前が死んだと思ったとき、すごい悲しかった。だから、生きてて、戻ってきてくれて、ほんと嬉しいさ。でも、なんでお前はそうなんだよ!違うんだって。俺なんかとは違うんだって。いつも…いつも…!お前を見てると惨めになってしょうがないよ、俺は。」

 

このセリフがとても良くて何回も見てしまいました。本当はこのシーンはキラの返しのセリフ込みで意味があって、というかサイにはサイで良いところがあるというのがその後の話で描写されているのですが、そこは私個人にはあまり響きませんでした。私はずっとここで止まっています。なので、サイはすっごく良い奴で健気に頑張っていてすごいなと余計感じました。